4杯目 中國土産におすすめ・雲南コーヒー

3月は企業の人事異動や春休みなどがあり、中國のおみやげに悩む時期ですね。今回は、世界が注目の「雲南コーヒー」をご紹介します。

中國におけるコーヒー生産

コーヒー生産國は世界に70カ國ほどあり、中國もそのひとつです。そして中國産コーヒー豆の95%は雲南省で生産されています。あまり知られていませんが、現在中國のコーヒー生産量は年間約14萬tに及び、世界的に見てもコーヒーの一大産地となっています。雲南省で最も生産量が多い普洱(プーアル)市では、コーヒー産業が現地の農民を豊かにし、財政収入を増加させ、外貨獲得を実現させる特色ある産業となっています。もはや「雲南・普洱 = お茶」ではなくなってきました。

雲南コーヒーは美味しいの?

実は長年雲南省で生産されてきたコーヒーは、大量生産向きで風味がやや劣るものが主流だったのですが、ここ數年、風味豊かな品種の生産が進んでおり、一気に評価を上げています。その一例として、アメリカのSCA (スペシャルティコーヒー協會) は、毎年世界中の會員を連れてコーヒー産地ツアーを実施していますが、2019年の訪問先に雲南省を選びました。彼らが専門とする「スペシャルティコーヒー」とは、全世界で生産されるコーヒーのうち、最上級の風味を持つ高品質なコーヒーのことです。近い將來、雲南産コーヒーからもオークションで高値が付くような逸品が出るかもしれません。

雲南コーヒーをおみやげに

また、雲南省はとても自然が豊かで、オーガニック認証やレインフォレストアライアンス認証などを受けているコーヒー農園もあります。とはいえ、コーヒーの良し悪しは(中國産に限らず)ピンキリで、味の好みもありますので、できれば一度味見してから購入することをおすすめします。中國のお土産といえばコーヒー! と言われる日もそう遠くはないかもしれません。皆さんに幸せの一滴が屆きますように。 

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